熊野大花火大会の舞台裏

三尺玉海上自爆の舞台裏
 海上で爆発する為、半球形に開く海上自爆。重さ250kgもある三尺玉をどうやって水面で爆発させるのでしょうか。

 4m×4m程の大きさの、鉄骨製のイカダを組み上げ、その上に三尺玉を設置し、イカダを沖合い400mに停泊させて、そのまま点火します。
 三尺玉は爆発すると直径600mの大きな花を咲かせます。その爆発の破壊力は凄まじく、イカダを組んでいる鉄骨がグニャリと大きく曲がってしまうほどです。

鬼ヶ城大仕掛けの舞台裏
 花火大会当日は立ち入ることができない、鬼ヶ城の様子をご紹介



 船からクレーンで陸揚げされた筒は、鬼ヶ城の岩場に設置されます。
起伏の激しい岩場に海に向かって所せましと並べられた筒の様子は、まるで要塞のようです。




 玉の種類や大きさによって、筒の向きや角度がそれぞれ変えられており、夜空いっぱいに花火が広がるように設置されています。


「鬼ヶ城大仕掛け」といえば忘れてはならない地爆花火。(注:海上自爆は「自爆」だが鬼ヶ城大仕掛の場合は「地爆」という。)
8号玉から二尺玉まで数十発の花火が鬼ヶ城の岩場にセットされています。

 これが、鬼ヶ城大仕掛け名物「二尺玉大地爆」に使われる二尺玉です。
重さ約90kgの二尺玉を人力で運び、爆発時の衝撃を吸収する為、玉の下に土のう袋を敷いて岩場に設置します。
音と光の衝撃が会場中を震撼させる「二尺玉大地爆」の迫力は、きっとあなたを満足させてくれるでしょう。